曽爾高原ハイキング

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楯岡山

奈良県宇陀郡曽爾村にある曽爾高原に山焼きを見学しにいってきました。山焼きはお昼前後が見ごろとのことで、午前中は青蓮寺川の対岸にある楯岡山でミニハイキングです。

目無橋から作業用の林道を歩き、山頂に向かいます。

このあたりは吉野杉の産地で、古くから林業の里として知られており、良材を作るための間伐や枝打ち作業が適度に行われているため、林内は明るく快適に整備されています。

作業用林道の始点から楯岡山の山頂に向かう斜面は作業道がつけられていないため、山仕事の人がつけた踏み跡を見ながら木立などを利用して登っていきます。

日頃登山道が整備された山行きに馴れた皆さんも、森林整備のフィールドは未知の体験で、アスレチック気分でワクワクする反面、目だった足がかりがないため登るのに一苦労です。

案内して頂いたのは、最近いつもご一緒させていただいている遊山トレッキングサービスのMr.Dash & ともちゃんです。

吉野杉の人工林を抜けて稜線に出ると、目の前に屏風岩が見えます。

ここからもう一息登って楯岡山の山頂へ。

楯岡山の山頂からの景色です。青空にくっきりと屏風岩が浮き上がっています。

こちらは前回登った三峰山の景色です。あれだけ吹雪いていた山頂付近も、すっかり雪が溶けて春の装いになっています。

山頂で休憩した後は、いよいよ曽爾高原に向かって出発です。


曽爾高原

目無橋から車で移動して曽爾高原に到着すると、丁度草原の中腹あたりまで山焼きが進んでいるところです。

山焼きを眺めながらお弁当を食べていると、いよいよクライマックスへ。ゴー!というススキの燃える音と炎の温度がこの位置まで伝わってきます。

山焼き終了後の草原のようすです。すっかり炭化した草原は、春から夏にかけて緑の絨毯に、そして秋には再びススキの草原に循環します。


済浄坊渓

済浄坊渓谷は、兜岳と屏風岩の間を流れる横輪川沿いに整備された、全長2km程の川沿いの遊歩道です。

川床を見ると細かくクラックの入った板状節理が見られます。調べてみると、このあたりは約1500万年前に起きた室生火山群の活動によってできた地形で、室生山地とも呼ばれるそうです。

済浄坊の滝の上からの眺めです。川底の節理でくだけた水が細かい飛沫を上げながら滝壷に流れ込んでいます。

上の滝の滝壷部分、綺麗なエメラルドグリーンです。

こちらは下の滝、このあたりにはかつて「済浄坊」という寺があり、修験者が禊をして不動明王の霊を仰いだそうです。

この日は、山歩きに曽爾高原の山焼き、渓谷沿いの遊歩道と三箇所を巡り、盛り沢山な1日でした。