登山ツアーを利用して中央アルプスの千畳敷カールへ
お盆休みを利用して、千畳敷カールに行ってきました。生憎の天候で、木曽駒ケ岳をはじめとする周囲の山は見えませんでした。
ロープウェイも午前中は営業を停止していたようですが、運良く再開しましたので千畳敷カールで高山植物を観察してきました。上の黄色い花は、ミヤマアキノキリンソウです。
良く目立つオレンジ色の花は、クルマユリです。
こちらはシナノキンバイ。
鮮やかな紫色のタカネグンナイフウロ。
これは、チングルマの花が終った後の果実だそうです。綿のような長い毛を持っています。
猫のしっぽみたいなムカゴトラノオ。花序が細く花序の下部にむかごをつけるのが特徴だそうです。
サクライウズ。トリカブトの仲間にキタザワブシというのがあり、このサクライウズはキタザワブシとタカネトリカブトの雑種とする説と、雄しべが無毛のキタザワブシとする説があるようです。
ホテル千畳敷の近くで見かけたウメバチソウです。
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中央アルプスの千畳敷カールで遭難事故
2023年4月8日、千畳敷カールで遭難事故が多発しました。このあたりは旅行会社が企画した日帰り登山ツアーがあり、ロープウェイを使って一気に3000mまで移動することができるため、登山の装備を持たず、普段着のままで参加するツアー客を見かけます。
旅行会社などの運営側も、事前の注意や現場でのチェックが行き届いていないところを見ると、安全面ではなく、バスの運行スケジュールに合わせた運営がなされている可能性があります。
いくら便利になり、簡単にアクセスできるようになっても、山の環境が簡単に人を寄せ付けないことに変わりはありません。ツアーに参加される方は、十分な装備と知識をもって参加されるようにお願いいたします。
2023年4月8日 中央アルプスの千畳敷で遭難事故4件発生4人が負傷