たつの市新宮町の播磨新宮駅から徒歩5分の所にある「国指定史跡 新宮宮内遺跡 弥生の森」
紀元前1世紀頃の弥生戦士の墓や、遺跡を調査して復元された茅葺の竪穴式住居があります。
土葺の竪穴式住居
中でも珍しいのは、表面に草が生えている竪穴式住居です。近畿地方で唯一の土葺の竪穴式住居で、防火を目的に茅葺の上から土を被せたそうです。
これは、復元された土葺式住居のすぐ隣にある、竪穴式住居の遺跡です。
直径8メートルの土葺の竪穴式住居は、全国でも最大の大きさだそうです。
地域に残る固定種で弥生の森を再現
弥生の森を再現しようと植栽されている樹種は、土壌分析によって見つかった花粉を参考にしています。
地元で採取したオニグルミ、ツバキ、クワ、ヤマザクラ、モミジ、ケヤキ、エノキ、ムクノキ等の種子を発芽させ、苗に育てたものが植えられています。
また史跡公園内には、「県民まちなみ緑化事業」として県民緑税を活用した緑地が作られており、住友ゴム高砂工場の「どんぐりプロジェクト」によって、どんぐりから発芽させた兵庫県産のアラカシ70本、ウバメガシ25本、シリブカガシ70本、シラカシ30本が植樹されています。
多くの人々の思いの詰まった弥生の森が、10年後20年後にどの様な姿に変化していくのか楽しみにしています。