現在東お多福山では、ススキ草原の再生と植物を中心とする草原の生物多様性保全を目的とした活動が行われています。
平成27年度の活動は、年6回のネザサの刈り取り、モニタリング調査、植物観察会やガイド養成講座の実施、草原管理体験などのフィールドワーク。
東お多福山草原の魅力と保全の意義を普及するための古写真集や、年次活動報告書の発行など幅広い活動を行っています。
ただ、六甲山系にある東お多福山は瀬戸内海国立公園の中にあり、保安林に指定されているため、ススキ草原の再生に必要な間伐などの作業ができない状態になっています。
そこで少しでも多くの方に東お多福山草原の魅力を知って頂き、ハイキングやレクリエーションなどで訪れていただくことで、六甲山系で唯一の広大な草原が広がる東お多福山に、かつてのススキ草原が再生されることを願っています。
ネザサの刈り取りで再生した植物の一部です。
東お多福山の草原部分で見かけたササユリです。この他にも何本ものササユリが自生していました。
これは草原性植物のオケラです。草原の中をよく見ると、あちらこちらにオケラの実生を見ることができます。
6月から7月にかけて、東お多福山ではノアザミが見頃です。ノアザミも日当たりのよい草原を好む植物です。
4月頃から咲き始めたニガナです。ハイキング道のあちこちに咲いていますが、そろそろ花の時期も終わりです。