今なぜ兵庫県産木材か?

兵庫県産木材を使って家を建てることで、豊かな森づくりを応援することにつながるのは、なぜなのでしょう。 木づかいと森づくりの関係について解説します。

1 実は、スゴい森林県“ひょうご”

「兵庫にスギやヒノキの人工林はあるの??」「兵庫は里山林ばっかりだよね? などなど、イベントで兵庫県産木材のPRをしていると、こうした質問を受けます。

都市の印象が強い兵庫ですが、驚くなかれ、県土の7割は森林で、何と、その森林の4割がスギ・ヒノキ人工林なんです!!

その昔、スギやヒノキは、戦後の復興や高度経済成長期の旺盛な木材需要に応えるため、国をあげて植栽されてきました。 年月を経て、今やその6割以上が収穫可能な成熟した森林(46年生以上)へと育っており、資源としての積極的な利用が求められる時代になりました。

○ 兵庫県の人工林 林齢別面積(平成26年3月末現在)

面積合計221.626ha

2 環境にやさしい天然資源“木材”

木材は、石油などの他の資源と異なり、収穫したあとに再び苗木を植栽し、育てることで再生が可能です。 つまり、木材は環境にとても優しい資源といえます。ヨーロッパをはじめとする世界中で木材は再評価されており、 木造で商業施設やビルが建つなど大型建築物を木材で建てる事例が増えつつあります。 2020年に開催される東京オリンピックでも施設に木材がたくさん使用される予定です。今、兵庫の森林は、皆さんの「木づかい」を待っています。

3 森の元気は、地域の元気が“源”です

森林は、水を貯えながら洪水や土砂災害を防止するなどの多面的な機能を持っており、私たちの暮らしに無くてはならないものです。 そうした森の恵みは、下草刈りや間伐*などの地道な保育作業のもとに成り立っています。 スギやヒノキの資源利用は、山に対する関心を高め、雇用を生み、地域を元気にする源となります。

*間伐(かんばつ):スギやヒノキの人工林で、植栽木が大きくなるにつれ、林の中が混み合ってくると成長が悪くため、 枝葉を広げる空間をつくり、十分な光を受けて健全に成長できるよう一部の木を伐る作業

出典:NPO法人 活木活木森ネットワーク発行「木づかいブック」

4 都市に森をつくる“木の家”

木の家一軒で、人が呼吸で出す30年分もの二酸化炭素を都市に固定できることをご存知ですか?木は、二酸化炭素を吸って生長しており、 いわば“炭素の銀行”です。このため、木材を住宅資材として利用することは、二酸化炭素を長期間にわたり都市にストックすることになるため、 結果として「都市に森をつくる」ことになり、地球温暖化の防止に役立つと評価されています。

「日本の木のいえ情報なび」

http://www.nihon-kinoie.jp/knows/goodness02.html

出典:日本住宅・木材技術センター「木材のすすめ」