緑の募金事業成果発表会

緑の募金事業成果発表会

兵庫県民会館パルテホールにて、兵庫県緑化推進協会が主催する緑の募金事業成果発表会が行われました。

緑の募金事業成果発表会

今年度も6団体が「緑の募金による助成事業」で実施した活動内容を発表し、県内各地から沢山の方々にご参加いただきました。

緑の募金事業成果発表会

基調講演は、兵庫県立南但馬自然学校長・兵庫県立大学名誉教授の服部保先生。テーマは「播磨国風土記より明らかとなった里山林の歴史」です。

成果発表会

服部先生の資料より、人の手が加わっていない縄文時代の日本の植生(原生林)・照葉樹林、夏緑樹林、針葉樹林、高山草原の4タイプと、兵庫県における原植生の垂直分布です。

成果発表会

照葉樹林破壊後の植生変遷です。縄文時代の自然林は弥生時代に農地や草原等の開拓によって破壊され里山林となり、江戸時代には針葉二次林の過剰伐採によりはげ山となります。明治以降は植林による里山林の復元が行われますが、燃料革命を経て現在その多くは里山放置林となっています。

成果発表会

地図に引かれた紫色のラインは、播磨国の奥山と里山の境界です。播磨国風土記に書かれている植物や動物を服部先生がプロットしたものです。植物の他、里山ゾーンには鹿と猪が、奥山ゾーンには熊と狼が分布しています。

また、兵庫県内には柏はほとんど分布していないため、ここで言う柏はナラガシワを指し、更に植林の技術が無い時代の文献とのことで、杉桧は人工林ではなく自然植生になります。


活動団体
緑の募金事業成果発表会

成果発表を行っている、東お多福山草原保全・再生研究会の桑田氏です。

緑の募金事業成果発表会

この発表会の前日には、兵庫県立のじぎく会館で「東お多福山草原保全10周年記念シンポジウム」が行われ、こちらも222名の参加者が集まり大成功に終わりました。

緑の募金事業成果発表会

参加団体によるパネルディスカッションのコーディネーターは、兵庫県立大学大学院・淡路景観園芸学校教授の平田先生です。

緑の募金事業成果発表会

発表団体によるパネルディスカッションの様子です。それぞれの団体に共通する課題は、活動を継続するために必要な会員の確保と後継者の育成、そして助成金等を活用した活動資金の確保です。

成果発表会

参加団体の発表者によるパネルディスカッションの様子です。

緑の募金事業成果発表会

最後は神戸学院大学客員教授の上羽先生よりご講評をいただきました。

それぞれの団体が夢を描き、森林という狭い分野に留まらず、「まちづくり」や「地域づくり」に発展するような活動を行うこと、そのためにもニュータウンに代表される都市住民と地元住民との間を取り持つ通訳の存在が必要とのお話でした。


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